HACKER Q80

電動F3A機の、主流のモーターはHACKER C50で、インナーローターギヤダウン形式です。
そのHACKERから、アウターローターの新形式形状の Q80−11S F3A が発売されました。
大直径ローターで有りながら、軽量化の工夫がなされて、冷却面も優れた構造になって
います。
C50は、遊星ギヤを有しているため、50〜80フライトに1回、ギヤのメンテナンスが必要です。
このモーターを搭載すれば、本当のメンテナンスフリーのF3A機が、完成する事になります。

後から見ると、巨大で、スリムな機体では
搭載出来るのか、疑問です。
配線が短いので、コードで延長しました。
コイルが外に、むき出ているので、傷つけ
無い様に、注意が必要です。

大きさの割りに軽量と言っても、C50に比べると
105g増量で、長さが短く、重心が頭重に
なる事が創造できます。専用機の設計が必要
になるかも知れません。

ウインドS プロ 2m に搭載してみました。
取り付け穴のピッチが(C50が搭載されていた)
30mmから32mmになり、3mmねじから
4mmねじになりました。
楕円形に穴を広げ、積む事が出来ましたが
あまり良い方法では有りません。

105gの増量と頭重をカバーするため、
フロント周りの軽量化と、カーボンスピンナー
で、やっと5Kgジャストまでこぎ着けました。
当然アルミねじや、チタンねじも、多様しました。

取り扱い説明書のプロペラデーターは、Kv値の割りに、使用プロペラが大きめで、私の地上テスト
でも、C50 14XL の使用プロペラを、80Ap以下の数値で、回しました。
飛行テストでは、XOAR 19X15WEが程良く、これ以上負荷を掛けると、前半演技と後半演技の
パワーの差が目立ちました。感触的に、ピッチを減らせば、それ以上にダイヤが増やせそうな感じ
でした。
飛行結果は、予想よりトルク形で、中速域もトルクフルで、扱い易く、回り方は滑らかで、スムース
な印象です、上昇力も有り、機速の伸びも良く、今までの電動機とエンジン機の中間的、飛行感
です。
音の静かさとスムースさは、F3Aルールの言う、優美性に繋がるかも知れません。
初回テスト飛行では、何ヶ月も飛ばしている様な感覚で、簡単に飛行して、不具合が起こる気が
しませんでした。

モーターの搭載方法を紹介します。
ジュラルミンのプレート(写真はC50用)
4mmの皿ビス、4mmロックナット、
スペーサー5mm、スラスト調整用スペーサー
今の所専用マウントが、発売されていない
ので、自作するしか方法は無いのですが、
とんでもなく、大変な作業では無いと思います。

機体先端部に取り付け穴4mmを開け、
皿ビスの頭が、平らに納まる様に加工します。
スピンナーと機体とのクリアランスが丁度良く
なる様に、スペーサーの厚みを決め、プレート
をロックナットで取り付けます。
後はモーターを取り付けます。
飛行後サイドスラストや、ダウンスラストは
スペーサーの厚みで、微調整します。
簡単ですが、参考になればと思い搭載例を、
紹介しました。