前回のアジア選手権で、係数6の加わったアンノーンを行いました。コンピューターで出された組み合
わせ演技の2パターンの1が、競技時間8分で終了出来る演技でなく、急いで演技を行わなければ
ならないパターンでした。
正式にこのアンノーンを行った国際大会のヨーロッパ、アジア選手権の4パターンの内、異常に時間が
かかるのは、アジアの1です。しかしその組み合わせ次第で、これ以上時間がかかる組み合わせが
あるかも知れません。
飛行時間が足りない、電池が持たない、と言うことが現実起きます。そこでせめて、電動機もエンジン機
並みの流れの有る飛行を考え、優雅で落着きの有るPEGASUSと対照的なGALAXYを設計しました。
巡航速度を高めに設定し、翼面積を抑え、
薄翼にしました。直進性や高速失速を考慮し
後退翼を採用しました。
機首周りは有害抵抗を抑え、胴体後部の
空気の流れに気を使いました。
唯一胴体のシルエットはPEGASUSに類似
していますが、機影も飛行特性も、別物
です。
翼面積を減らしたので、翼の重量が100g
軽量になりました。
この機体は、軽量にあまり気を使わずに
リンケージして、電池が5400mAh、
モーターはQ80−11Sで4760gです。
軽量パーツを多様すれば、4700gを切る
でしょう。
モーターが14XSなら、4600gになります。
カラーデザインは、宮本氏です。
今回のデザインは、各所に新しい部分も
有りますが、まとまりは、何処か懐かしい
デザインに落ち着きました。
エアーインテークは効率が良く、アンプの
冷却効率が上がりました。
Tカナライザーは、PEGASUSと同じで、水平尾翼
のブレーキも同じ形状です。
機体全体の空気抵抗を減らすと、スカスカした
印象の飛行になってしまうので、微妙なバランス
が必要です。
ウイングレットはオプションで、機体のセットには
含まれていません。
近日発売予定です。
整流効果で翼端の保持力感が上がります。
取り付けは、翼端の平らな部分に両面テープで
取り付けます。
グラスファイバー製で接着面も平らになっている
手の込んだ製品です。
カラーは白と赤の予定です。
裏面は視認性の良い黄色です。
GALAXY発売記念で、価格も低めに設定
しました。
それに加え、各舵、ホーンを、ゴーモデル製の
高級品を、付属しました。
材質、精度、申し分の無い製品です。
バッテリートレイ、サーボトレイはベニヤと
グラスファイバーのコンポジットになりました。
角が鋭角なので、配線等触れる部分は、
角を面取りして下さい。
JRの電子スイッチを取り付けました。
コネクターを抜くと電源オンです。
レギュレーターは付けず、リポ2Sダイレクト
です。
強風時の乱流に対処する為、翼面積を減らし、特に翼端の翼弦を小さく設定したので、失速特性が
心配でしたが、演技中は自然な反応です。着陸も沈下率が多いだけで、かえって安全に着陸します。
離陸時低速で旋回すると、モーターのトルクをやや感じます。それ以外は予想以上の性能で
高速から低速まで広い速度域で、演技が可能になりました。
失速系演技の切れも良く、ロールの軸も出ます。上級者むけですが、高性能なF3A機に仕上がりました。
舵角のセットは全てのサーボがJRスーパーホーンの一番外側を使い、
ホーンの高さは、舵面から、エルロンが25mm、エレベーターも25mm、ラダーは17mm
舵角は、エルロンが上下10mm、エレベーターが上が20mm下が22mm
ラダーは上部カウンター先端で、左右30mmです。
重心位置はキャノピー後部角から(キャノピー無し)前進側35mmです。
テーパー比も強めです。
機体データー
全長 1,990mm 全幅 1,840mm 主翼面積 60.72dm 尾翼面積 17.40dm
テスト機、機体重量 4,760g
世界選抜以降も、調整飛行を行っています。主翼が薄翼の為、エルロンのねじれに敏感で、
ねじれ修正を行うと、結果が良い様です。
修正方法は、エルロンの付け根側先端をテープで止めて、ねじれの修正方向にねじって、
家庭用のドライヤーで、ねじれの強い部分を中心に全体裏表、暖めます。
温度を上げすぎると、塗装が荒れたりしますので、様子を見ながら、時間を掛けて行って下さい、
ねじれていた方向の反対側にねじれる程度修正します。時間が経つと、ねじれ方向に戻ろうと
しますので、根気良く時間をかけて修正して下さい。
修正は翼端を、信じず、主翼に対して真直ぐかを確認して下さい。
エルロンが主翼の風力中心に納まると、エクスポネンシャルを減らしたくなる程、変化が有り
飛行癖が減ります。
最近の飛行で気がついたのですが、後退翼のせいか、重心位置が計算上有りえない前重で
飛ぶ事が解りました。現時点で角から50mmで飛行しています。
通常前重の限界を見るのは、背面飛行時の当て舵量や、失速特性で判断しますが、50mm
でもさほど、変化は感じません。
昔、後退翼からテーパー翼に移行した時(スナップロール性能の為)重心の敏感に気がつきま
したが、今はその逆になっているのかもしれません。
また何か設定等に気がついた事が有れば、更新します。